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日本語表現 定期テスト対策(漢字小テスト①②全問・表記・文法・敬語)

  • 範囲:漢字小テスト ①②/第6回・第12回「わかりやすい文章の書き方 ①」(語彙・表記・文法)/第4回・第5回「敬語の使い方 ①②」/記述問題。

  • 漢字小テスト①②は部分点なし。1字でも違えばその問題は0点。書き取りは完璧を狙う。

  • 記述問題は誤字脱字・読めない字が減点。答えを書くだけでなく「正しい字を・ていねいに」書く。

  • まず漢字を全部書けるようにし、余力で表記・文法・敬語の型を固める。

100点チェックリスト

  • 漢字小テスト①の一〜五(同音異義・同訓異字・熟語・送り仮名)を全問、読みから漢字が書ける。

  • 漢字小テスト②の一〜五(四字熟語・故事成語・同形異字・熟語・熟字訓)を全問書ける/読める。

  • 同音異義語・同訓異字を意味で使い分けられる(保証/保障、測る/図る/謀る など)。

  • 仮名遣い(「ぢ・づ」を使う場合、「う」と「お」)と送り仮名のルールを説明できる。

  • 話し言葉→書き言葉の言い換えができる(すごく→非常に、なので→したがって など)。

  • ねじれ文・曖昧文を直せる。「は」と「が」で意味が変わることを説明できる。

  • ラ抜き言葉・レ足す言葉を見分け、正しい形に直せる(見れる/読めれる など)。

  • 敬語5分類(尊敬・謙譲 I・謙譲 II・丁寧・美化)を言い換えられ、二重敬語・バイト敬語・さ入れ言葉の誤りを直せる。

出題型の地図

漢字小テスト①一 同音異義語/二 同訓異字/三・四 熟語の書き取り/五 訓読み・送り仮名
漢字小テスト②一 四字熟語/二 故事成語・慣用句/三 同形・同音異字/四 熟語/五 熟字訓(当て字の読み)
表記常用漢字/当用漢字表以前の表記/仮名遣い(ぢ・づ、う・お、仮名で書く語)/送り仮名のつけ方
語彙話し言葉↔書き言葉/語種(和語・漢語・外来語)
文法ねじれ文(主語・述語)/曖昧文(修飾・被修飾)/「は」と「が」/ラ抜き言葉・レ足す言葉
敬語5分類・特別な形/二重敬語・バイト敬語・場面の誤り/クッション言葉・さ入れ言葉

【最重要】漢字小テスト① 全問

オレンジ=答え。赤シートで隠し、読みと意味から漢字を書く。

一 同音異義語(同じ読み・意味で書き分ける)

よみ書き分け(答え=意味)
こうしょう(かけひき・話し合い)/(気高く上品)
さんか(いたましい災難)/(支配下・グループ内)
いっかつ(ひと声どなる)/(ひとまとめ)
へいこう(つりあい)/(手を焼く・困る)
そうさい(差し引きゼロにする)/(葬式と祭礼)
ふしん(建築・工事)/(あやしい)
ほしょう(大丈夫と請け合う)/(守る)〔+補償=つぐなう〕
がい(該当)/(概要)/(感慨・憤慨)
かん(発汗)/(甘言)/(歓喜)

二 同訓異字(同じ訓読み・意味で書き分ける)

よみ書き分け(答え=意味)
たえる(我慢する・こらえる)/(持ちこたえる)
きく(自然に耳に入る)/(注意して聞く)/(効果がある)
うける(受け取る)/(引き受ける・請負)
すすめる(前へ進める)/(誘う)/(推薦する)
とまる・とめる(宿泊する)/(固定する・とどめる)
はかる(長さ・量)/(くわだてる)/(悪くたくらむ)〔諮る=相談〕
ふるう(発揮する・振り回す)/(気力を奮い立たせる)
いたむ(体が痛む)/(物が傷む)/(人の死を悲しむ)

三・四 熟語の書き取り

漢字読み意味漢字読み意味
三①風潮ふうちょう時代の傾向四①懲罰ちょうばつこらしめの罰
三②詳細しょうさいくわしいこと四②斬新ざんしん目新しい
三③寄与きよ役立つ・貢献四③架空かくう実在しない
三④適宜てきぎその場に応じて四④人為じんい人の手による
三⑤綿密めんみつ細かく行き届く四⑤浪費ろうひむだづかい
三⑥征伐せいばつ討ち平らげる四⑥疎遠そえん縁遠い
三⑦廉価れんか安い値段四⑦濃厚のうこう濃い
三⑧芝居しばい演劇・作りごと四⑧弔意ちょうい死を悼む気持ち
三⑨拘束こうそく自由をしばる四⑨衰退すいたい勢いが衰える
三⑩肝要かんよう最も大切四⑩膨張ぼうちょうふくれ広がる

五 訓読み・送り仮名(送り方に注意)

漢字読みメモ(送り仮名・意味)
遣わすつかわす行かせる・与える
懐かしいなつかしい
著しいいちじるしい×著るしい・×著い(「し」を送る)
陥れるおとしいれる×陥いれる
押さえるおさえる×押える
侮るあなどる例「侮れない」
煩わしいわずらわしい
占めるしめる
賜るたまわる「いただく」の意
忌まわしいいまわしい

【最重要】漢字小テスト② 全問

オレンジ=答え。四字熟語・故事成語は、オレンジの部分が問われた漢字。

一 四字熟語(答えの部分=オレンジ)

四字熟語読み意味
霧消うんさんむしょう跡形もなく消える
直入たんとうちょくにゅう前置きなくいきなり本題に入る
術数けんぼうじゅっすうたくみに人をあざむくはかりごと
心頭しんとうめっきゃく雑念を消せば苦しみも感じない
自若たいぜんじじゃく落ち着いて物事に動じない
心神しんしんこうじゃく判断力が著しく劣った状態
秀麗びもくしゅうれい顔立ちが整って美しい
冬扇かろとうせん時期はずれで役に立たない物
横無尽じゅうおうむじん自由自在
深謀遠しんぼうえんりょ先まで見通した深い計画
旧態然きゅうたいいぜん昔のままで進歩がない
新進気しんしんきえい新しく現れ勢いが鋭い

二 故事成語・慣用句(答えの部分=オレンジ)

読み意味
を現すとうかくをあらわす才能が周りより抜きんでる
五里ごりむちゅう見通しが立たず迷う
とうりゅうもん出世・成功への関門
の礼さんこのれい礼を尽くして人を迎える
はてんこう前例のないことをする
無人ぼうじゃくぶじん人目を気にせず勝手にふるまう
の銘ざゆうのめい常に心に留める言葉
勧善かんぜんちょうあく善を勧め、悪をこらしめる
多岐たきぼうよう方針が多すぎて迷う(亡羊の嘆)
泰(泰山北斗)たいとその道の第一人者
じょちょう手助けのつもりが かえって悪くする

三 同音・同形異字(形の似た漢字の書き分け)

使い分け(答え=読み)
(けんやく)・(てんけん)・(ほけん)〔倹・検・険〕
(さいばい)・(ばいしん)〔培・陪〕
(じょこう)・(じょじょう)・(かいじょ)〔徐・抒・除〕
(ほうわ)・(すいほう)〔飽・泡〕

四 熟語の書き取り

漢字読み意味漢字読み意味
①a平衡へいこうつりあい③a派遣はけん送り出す
①b衝撃しょうげきショック③b遺産いさん受け継ぐ財産
②a金塊きんかい金のかたまり④a逐語ちくご一語ずつ(逐語訳)
②b魂胆こんたんたくらみ④b完遂かんすい最後までやり遂げる
⑤a漸次ぜんじだんだん・しだいに
⑤b暫時ざんじしばらくの間

(ぜんじ=だんだん)と(ざんじ=しばらく)は形も音も似ていて紛らわしい。「漸」は、「暫」はが下。意味もセットで覚える。

五 熟字訓・当て字(読みを答える。読み=オレンジ)

漢字読み漢字読み
蚊帳かや浴衣ゆかた
山車だし為替かわせ
居士こじ相撲すもう
仲人なこうど名残なごり
日和ひより息吹いぶき

表記のまとめ(漢字・仮名遣い・送り仮名)

現在の常用漢字表は2010年改訂で2136字。読みには音読み(呉音・漢音・唐宋音)と訓読みがある。 2010年の改訂では、すでにある字を部分にもつ字も加わった(臭→ぐ・歩→進・半→)。

当用漢字表制定(1946年)以前の表記 =いまは仮名・別字で書く語

もとの表記読みいまの書き方・メモ
(1)兎に角とにかく仮名で「とにかく」。「兎」は当て字
(2)石鹸せっけん「石けん」(鹸は常用漢字外)
(3)車輛しゃりょう「車両」(輛→両)
(4)冒瀆ぼうとく「冒とく」(瀆は常用漢字外)
(5)五月蠅いうるさい仮名で「うるさい」。当て字
(6)瓦斯ガス片仮名で「ガス」。外来語の当て字

仮名遣い ① 「じ」「ぢ」「ず」「づ」

「じ」「ぢ」「ず」「づ」の4字をまとめて四つ仮名という。ふつうは「じ・ず」で書き、次の場合だけ「ぢ・づ」を使う。

  • :つづく/つづる/ちぢむ/ちぢこまる

  • :みかづき(三日月)/かんづめ(缶詰)/きづかれ(気疲れ)/こづつみ(小包)/はなぢ(鼻血)

  • :いなずま(稲妻)/せかいじゅう(世界中)/きずな(絆)/さかずき(杯)/うなずく(頷く)/ゆうずう(融通)

答え理由(どちらのルールか)
(1)一つずつ一語なので「ず」(「づつ」も許容)
(2)片づける「片」+「付ける」の二語連合
(3)気づく「気」+「付く」の二語連合
(4)築く(きずく)一語。「付く」ではないので「ず」
(5)基づく「基」+「付く」の二語連合
(6)躓く(つまずく)一語なので「ず」
(7)頷く(うなずく)一語。例外として「ず」
(8)分かりづらい「分かり」+「辛い」の二語連合

仮名遣い ② 「う」と「お」(お列の長音)

もともと「ほ・を」だった語はと書き、漢語の音など それ以外はと書く。

読みメモ
おおやけもと「おほやけ」→「おお」
通りとおりもと「とほり」→「おお」
とおもと「とを」→「おお」
こおりもと「こほり」→「おお」
遠いとおいもと「とほい」→「おお」
ほのおもと「ほのほ」→「おお」
王様おうさま漢語の音は「おう」
おうぎもと「あふぎ」→「おう」

仮名遣い ③ 漢字本来の意味から離れた語は仮名で書く

「昔、母と良くこの店に来た」→ 母とこの店に来た。「試着して見る」→ 試着して。
同じく ・・ も仮名で書く(×〜て行く・×〜て来る・×〜て置く)。

送り仮名のつけ方

活用のある語は活用語尾を送る書く・考える・見る・賢い
「し」を含む形容詞は「し」を送る美しい・著しい・惜しい・悔しい
漢字の読みが一致するように送る動く / 動かす・生む / 生まれる・押す / 押さえる・聞く / 聞こえる・当てる / 当たる
副詞・連体詞・接続詞は最後の音節を送る必ず・更に・既に・再び・全く・最も・及び・来る
誤読を防ぐために送ることも細い / 細かい・脅す / 脅かす・危ない / 危うい・試みる / 試す

副詞などはひらがな書きが一般的な語もある(さらに・まったく・および・かつて)。読みが「うけたまわる(承る)」「おとしいれる(陥れる)」「いさぎよい(潔い)」「はずかしい(恥ずかしい)」「なつかしい(懐かしい)」は送り仮名を間違えやすい。

語彙のまとめ

話し言葉→書き言葉(レポート・小論文は書き言葉)

話し言葉書き言葉話し言葉書き言葉
すごく・とっても非常に・きわめてだから・なのでしたがって・よって
だんだん徐々に・しだいにでも・けれどしかし
たぶんおそらくどっちにしてもいずれにしても
〜と思う〜と考えられるAかBAもしくはB
この文章では本文では僕は・自分は私は
前にも書いたけど前述したとおり早く対策したほうがいい対策すべきである

語種と語感

和語日本固有の語(やまとことば)。日常的・やわらかい。例:宿屋・お手洗い
漢語中国から音を借りた語。硬い・専門的・書き言葉的。例:旅館・便所
外来語主に西洋から借りた語。新しさ・洗練。例:ホテル・トイレ

同じ意味でも語種で印象が変わる。書き言葉では和語のくだけた表現を漢語に言い換える(買う→、いっぱい→、本屋→、お金→)。

文法のまとめ

ねじれ文(主語と述語が対応しない)

×ねじれた文○直した文
彼の長所は、計画を立てるのが上手だ。主語「長所は」に対して述語が「上手だ」では不対応。彼の長所は、。
私は、この本を読んで思ったことは、この主人公は私に似ていると思いました。主語が二重。(→この本を読んで思ったことは、主人公が私に似ているということです)か、(→私は、この本を読んで、主人公は私に似ていると思いました)。
新しいシステムは、マスコミに取り上げられ、クライアントからも好評いただき、前年比十五%増の売上を期待している。主語「システムは」に対して述語「期待している」が不対応。「好評。」で文を切り、後半に主語を補って「前年比十五%増の売上を期待している。」とする。

直し方:まず主語を見つけ、その述語が正しく受けているか確認する。一文が長いときは切る。

曖昧文(修飾・被修飾の関係があいまい)

あいまいな文直し方
大きな袋を持った男が現れた。「大きな」のは袋か男か。か読点を打つ(袋を持った大きな男/大きな袋を持った男)。
先生は大声を上げて教室に入ってきた学生を叱りつけた。大声を上げたのは先生か学生か。で「誰が大声か」を確定させる。
彼はまんざら歌を歌うのが好きらしく、曲に合わせて足でひそかに拍子をとっていた。「まんざら」は打消しと呼応する副詞。のように「〜ない」で受ける。

「彼運転するとき、緊張します」=緊張するのは。 「彼運転するとき、緊張します」=緊張するのは(彼以外の人)。
「は」はを示して文末の述語まで係るので「彼が緊張する」になり、「が」はにとどまるので、緊張するのは彼ではなくなる。

活用の変化と使用意識(ラ抜き言葉・レ足す言葉)

助動詞「(ら)れる」には ・・・の4つの意味がある。 このうちの意味だけをはっきり示そうとして「ら」を抜いた形(ラ抜き)や、 可能形にさらに「れ」を足した形(レ足す)が生まれた。

もとの動詞に「ない」を付け、その直前の音を見る。

  • ア段(読ない)=。可能形は「読める」。ここに「れ」を足した「読めれる」が。

  • イ段・エ段(ない/食ない)=。可能形は「見られる・食べられる」。「ら」を抜いた「見れる・食べれる」が。

  • 「来る」(カ変)の可能形は。「来れる」はラ抜き言葉。

種類×よくない形○正しい形
ラ抜き言葉見れる・食べれる・来れる・出れる・借りれる・覚えれる・投げれる・起きれる・捨てれる見られる・食べられる・来られる・出られる・借りられる・覚えられる・投げられる・起きられる・捨てられる
レ足す言葉読めれる・行けれる・話せれる・飲めれる・持てれる読める・行ける・話せる・飲める・持てる

練習:語群「見れる/読めれる/しゃべれる/入れる(はいれる)/出れる/借りれる/乗れる/行けれる/来れる/覚えれる/話せれる」を分けると——

① ラ抜き言葉見れる・出れる・借りれる・来れる・覚えれる
② レ足す言葉読めれる・行けれる・話せれる
③ その他(もともと正しい可能形)しゃべれる・入れる(はいれる)・乗れる

敬語のまとめ

敬語の5分類(従来の3分類→新5分類)

新分類例(答え
① 尊敬語いらっしゃる・おっしゃる型相手側を立てる。
② 謙譲語 I伺う・申し上げる型自分側をへりくだり相手を立てる。
③ 謙譲語 II(丁重語)参る・申す型自分側を相手に丁重に述べる。
④ 丁寧語です・ます型相手に丁寧に述べる
⑤ 美化語お酒・お料理型ものごとを上品に言う

特別な形(動詞→尊敬語/謙譲語 I)

もとの語尊敬語相手の動作謙譲語 I自分の動作
行く・来るいらっしゃる・おいでになる伺う・参る
言うおっしゃる申し上げる
見るご覧になる拝見する
食べる・飲む召し上がるいただく
するなさるいたす
いるいらっしゃるおる
知る・思う存じる/存じ上げる
くれる・もらうくださるいただく
会うお目にかかる

謙譲語 II(丁重語)の基本形はの5つのみ。例「伊藤と」「電車が通過」。

よくある敬語の誤り(→正しい形)

×誤り○正しい
(電話で)はい、お伝えしますはい、
田中様はおられますか田中様は
先生はこの本をお読みになられましたか(二重敬語)先生はこの本を
ご注文は以上でよろしかったでしょうか(バイト敬語)ご注文は
一万円からお預かりします(バイト敬語)一万円を
(社外へ)佐藤部長は10時に出勤なさいます佐藤は10時に(身内に尊敬語を使わない)
了解しました(客へ)

「行かせていただきます」「見せていただきます」は誤り。→いただきます。 「〜させていただく」は相手の許可を受け、それで恩恵を受ける場合に使う。多用は避ける。

お願い://・。 断り:/。

本番前の見直しリスト

  • 小テスト①②を赤シートで隠し、手で書いて確認した(見て思い出すだけにしない)。部分点なし。

  • 保証/保障、測る/図る/謀る、痛む/傷む/悼む など意味での書き分けを口で説明できる。

  • 送り仮名(著しい・陥れる・押さえる)と仮名遣い(三日月=みかづき、稲妻=いなずま、公=おおやけ、扇=おうぎ)を間違えない。

  • 熟字訓(山車=だし、仲人=なこうど、為替=かわせ、名残=なごり)と旧表記(兎に角=とにかく、瓦斯=ガス)が読める。

  • ラ抜き言葉(見れる→見られる)・レ足す言葉(読めれる→読める)を直せる。

  • 記述問題はていねいに・誤字脱字なく。あやふやな字は書かず、確実な語に言い換える。

  • 敬語は「誰を立てるか」で尊敬/謙譲を選び、身内に尊敬語・二重敬語・バイト敬語をしない。